
豊は、通じる。王これに至る。憂うるなかれ、日中によろし。
一言で言うと
龍にとっての鳥は「自分の世界で最も大事で美しい宝物」です。
全般
龍と鳥の関係を示す六十四卦の名前は「豊」です。これは龍と鳥の生きる世界が豊かに満ちたものであることを示します。はっきり言って、貧しく苦しむ龍と鳥なんてほとんどいません!
その状況は基本的に龍のなせる業です。龍が支配する世界において最高の恩恵を受け続けるのはまさしく鳥であり、鳥の幸せが龍の幸せです。
謙虚な龍は「自分にそんな力は……」という気持ちになるかもしれませんが、その気持ちこそがまさにそんな力のある者ならではの感性です。たまには自分の力を信じてみても善いでしょう。
あなたにとって大事な鳥が今日もキラキラ楽しく歌い飛べるのは、まさにあなたが日々鳥のことを想い、行動しているからなのです。
交友
龍と鳥は非常に強固な連携関係で結ばれており、鳥が飛ぶときに伏した龍の起こす雨風がこれを助け、鳥が歌うときに龍の齎す穏やかな晴天が空を覆います。
交友関係というよりは「才覚あるスターとパトロン」「優しい保護者と天才児」というような感じの関係で、龍が惜しみなく愛を注ぎ、それを一身に受ける鳥が幸福になるというのが基本的な図式です。
この関係性に第三者が茶々を入れて来ても気にする必要はありません。あなたたちの幸せをあなたたちが願う限り、その幸せは永遠のものです。
恋愛
龍は鳥との恋愛と聞いて「いやいや、そういうのじゃないんだよ」と言うかもしれません。あるいは既に交際していても「家族みたいなもので……」となっているかもしれませんが、あまりに強すぎる連携関係のおかげでヒリついた恋愛関係に発展することは珍しいと言えましょう。
とはいえ、鳥は好奇心旺盛で刺激が大好きなので、龍もそれに付き合ってあげる必要があります。鳥がもし一心に愛を歌って伝えてくれるならば、豊かな実りで答えてあげたほうが善いでしょう。
平和に豊かに、世界は今日も穏やかでイッツオールライト。そういう関係なのです。
仕事
龍にとって鳥は仕事においてもなくてはならない相手です。何せ、自分のやっていることを体現してくれるのは鳥しかいないのです。
その方法は権威的であったり、場合によっては周囲に犠牲を強いる可能性もありますが、龍と鳥はそういうものだから仕方ありません。しかも、それによって兎も犬もおこぼれにあずかることが出来るわけですから、特に疑問に思うことはないはずです。
とはいえ、豊かさの光によって大きくなるものには、常にその影になるものがあるということを忘れないようにしましょう。最高の世界は、崩壊の序曲とともに実現されるのです。
闘争
龍と鳥の間に闘争は発生しません。鳥が鳥である限りにおいて龍に手向かうこともなければ、龍が鳥に対して腹を立てることもごくまれでしょう。
ただし、鳥は容易に飛び去ってしまうことに注意が必要です。
龍は鳥が飛んでいくときにほとんど何もできません。大抵の場合その理由が分からずうろたえてしまい、どうにかしようとしても事態が悪化していくばかりです。
とはいえ、それは闘争ではありませんから、そんなに恐れることもありません。今が大事です。愛でることが出来るものをめいっぱい愛でることに集中しましょう!
叡智
龍が鳥に対して大事なことは「自暴自棄にならないこと」です。
究極のところ、鳥は龍と本質から異なる生き物ですから、道を違えることも容易に起こりえます。そういうときに何もかも嫌になってめちゃくちゃにしてしまうようなことは避けましょう……と言いたいところですが、そういうことは往々にして起こってしまいます。被害は最小限にしておきましょう。
鳥はあなたが思っているほどいつまでも同じものではありません。鳥籠を固く重くするよりも、今のうちに注げる愛を注げるだけ注いだ方が善いでしょう。その愛が本物なら、きっと何が起きても素敵な思い出になるはずですからね。