
一言で言うと
猿にとって龍は「かえりみてはいけない過去の朋友」です。
全般
猿と龍は下爻以外が一致した、非常によく似たトーテムです。それゆえに相性は非常に善いのですが、猿にとって最も注意すべきトーテムが龍です。
猿と龍を示す六十四卦であるこの「復」は「進んでいた方向を変えてもと来た道を帰っていく」というものですが、その道筋には濃い暗雲が立ち込めています。
もしもあなたが今何かに挑戦していて、どこかに向かって進んでいるのなら、龍のいる場所に向かって帰っていくことはおすすめできません。むしろあなたの行く先にこそあなたの居場所があるのです。
交友
猿と龍の交友関係は非常に相性が善く、それ故に猿にとっては悩ましい事態が発生します。
猿はまさに挑戦と修練の真っ只中にあるはずですが、龍は非常に安定した、自分自身の世界の保全と安定に身を捧げていますから、もしも友好、和睦を望むのであれば、少なくとも一時的にあなたの冒険は中断されることになります。
もちろん息抜きや遊びの間は善いでしょうが、あまり遊びすぎて戦友たちに置いていかれないように注意しましょう。
恋愛
猿と龍の恋愛の相性はやはり善く、変質しやすい猿は龍に感化されて下爻が陽へと変質し、すなわち同じ龍へと変化していく可能性があります。
その場合、あなたの冒険が終わることを意味します。
あなたが猿であることを信じて明確に伝えますが、猿が猿のままで冒険を終わらせることほど情けないことはありません。まだまだあなたにはやるべきことがあり、なるべき本当の自分自身というものがあるはずです。
龍に息抜き程度の付き合いを望むより、あなたの修練を優先させるべきです。もしもその龍と一緒に居たいのであれば、龍にも同じように冒険に出てもらう必要があります。
たとえあなたが年少でも、立場が下でも、龍に対しては常にあなたが先生であり、何も知らない子供に対してするように接しましょう。甘やかしてはいけません。
仕事
あなた自身の仕事に、龍を龍のままで関わらせてはいけません。龍の静謐な世界とささやかな安定の願いは、あなたの仕事を無意味なものにしてしまいます。
そして、少なくともあなたが挑戦を続ける限りにおいて、あなたの戦っている領域では龍よりもあなたが主役であり、先輩です。もしも龍と同行する場合は、厳しく、容赦なく教育するつもりで接しましょう。
闘争
猿にとって龍との闘争は非常に危険で、闘争状態に発展した場合あなたの勝ち目はほとんどないと思った方が妥当です。何せ、相手はひとつの世界の支配者です。
そしてその世界はこの既存の秩序と密接に関わっており、あなたはまだ無限の海原にこぎ出し始めたばかりの小さないかだ漕ぎですから、龍の引き起こす波にあっという間に飲まれてしまいます。
覚悟を持って、争うことも、甘えることもなく、まっすぐ前だけを見て進み続けてください。そうすれば、いつか龍もあなたの後を追うかもしれません。
叡智
猿が龍に対して大事なことは「帰らないこと」です。
龍のいる場所は安定した、ささやかな幸せのある豊かな世界です。しかし、あなたがやるべきは無明の暗闇の向こうに勇気を持って進み出ることですから、振り返ってはいけません。
龍とあなたは非常に強い結びつきで手を取ることが出来ます。それゆえに、手を繋ぐのは「向こう側に辿り着いてから」にすべきです。辛くてもしっかり前を向いて進んでいきましょう。
「向こう」でみんながあなたを待っていますよ。