八卦と日本

むかしむかし、あるところに、地震も雷も火山も洪水も酷い、めちゃくちゃ住みにくい、しかしとんでもなく美しい場所がありました。

ここに住んでいる人々は古くからさまざまな知見で苦難を乗り越えてきました。

そのひとつが、自分たちを動物に喩えるという方法です。

そして、自然や動物から学ぶことで、自分たちの生き抜く方法を見つけていったのでした。

次第にこの人々は、自分たちにとって大事な動物の種類が「8つ」であることに気づきます。

「これ、なんで8つなんだろう……?」

不思議がる人々のところに、海の向こうから奇妙な人物が渡ってきて、言いました。

「良いことを教えてやろう――この世界の成り立ちと、その動き方を」


日本社会の中の八卦

八卦は日本社会にも大きな影響を与えています。

もちろん一番分かりやすい例は占いです。今でも、易そのものは占いの主流のひとつですし、八卦をベースとした占いは独学、分派を含めて非常に多種多様なバリエーションが日本国内に存在します。

しかし、それ以外にも八卦が大きく関わっているものはみなさんの身近に存在します。

ひとつは「建築」です。いまでも風水において「部屋の向きは」「入口の方向は」などが重要視されるように、古くから建築と八卦は重要な関係にありました。

たとえば、寺院に「巽の院」というような名前がついているケースがしばしば見られます。ひとつの例としては鞍馬寺にある「巽の弁財天」などがそうですが、寺院だけでなく、都市国家の建設にも八卦は用いられています。

これと関連して、方角を示す言葉に「うしとら」「たつみ」という言葉があります。これももちろん、八卦が起源です。「うしとら」の別名は「鬼門」ですが、鬼のイメージが「牛の角に虎のパンツ」となったのには、一説にはこの「うしとら」の言葉のイメージがあるとされています。

さらにこれと関連しますが、節分や恵方巻において「恵方」とされる方角は「歳徳神」というとっても可愛い女の子の神様が決めてくれる素敵な方角です。いずれも食品会社やスーパー、コンビニが展開したキャンペーンの側面もありますが、何もないところにいきなり信仰が発生することはありません。こんな歴史的背景があったということを知ると、少しだけ人生が豊かになりそうですね。

そんな風に日本の古くから現在までの文化に寄り添って存在した八卦ですが、現在ではまた違った形で認知されつつあります。

この話はこの次、「パーソナリティ診断」が生まれるまでの部分でお話ししますね。

PART5:「現代思想と八卦」

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