
晋は、康侯が馬を多く賜る。昼日に三たび交わる。
一言で言うと
鳥にとって猿は「大事なことを思い出させてくれる人」です。
全般
鳥と猿は縁遠い存在なのですが、この組み合わせを示す六十四卦である「晋」は「進む」という意味で、鳥が牛へと変化していく様子が克明に描かれています。
どうも鳥は牛になることを宿命づけられた存在のようで、易経には离に関わる卦にたびたび「牛」「角」と繰り返し出てきます。運命なので仕方ないのかもしれません。
猿はその純真かつ一本気な正義の心で、鳥が忘れていた「世界にとって大事な記憶」を呼び起こす大事なきっかけを与えてくれます。大事な話なので真剣に聞きましょう。
交友
鳥と猿は非常に新鮮な仲間となります。それは鳥にとって遊びなのか戦いなのか分からないほどに真剣に取り組むきっかけになることで、究極の遊びの向こうに真実を見つけるような流れの中に入っていくことになります。
猿は鳥が忘れている重要な記憶や価値観を揺り動かし、取り戻すためのアクションを仕掛けてきます。少年漫画の主人公のような奴ですね。
鳥は猿の前では素直にならざるを得ません。どんな権威も至高の美麗さも朴訥とした猿にはあまり通用せず、魂で問いかけてきます。
まっすぐに答えましょう。鳥にとって重要な変化の時です。
恋愛
鳥と猿は、そのままでは恋愛に発展しません。
この組み合わせでは明確に「鳥は牛になる」というところが強調されているので、猿の価値観をしっかりと理解して、自分自身を変えていく努力が必要です。
猿と同じく魂を奮い起こす場所を取り戻したなら、もう一度猿と向き合ってみましょう。
その時、かつて鳥であったあなたにとって猿はどんな姿に見えるでしょうか?
それはその時になってみないと分かりません。
仕事
鳥と猿はそもそも仕事をしている領域が異なるので、そのままで一緒に仕事をすることはできません。
まずは猿が不器用に語る魂の話をまっすぐに聴き、そのうえで自分がすべきことをもう一度己に問い直してみましょう。それは恐らく、猿にとって得難い「先導者」を獲得する瞬間になるはずです。
世界は終わっても仕事は終わりません。あなたのやるべきことがすぐそこで待っているのです。
闘争
鳥と猿はそもそも対立する利害を持っているため、自然状態で慢性的な闘争状態にあります。
しかし、鳥と猿の運命が交差する瞬間は、鳥と兎が交差する時とほぼ同様の変化が発生することになるため、単に対立して双方が殲滅し合うのではなく、鳥の側が猿の変化に従って進んでいくことを意味します。
猿は生意気で不届きではありますが、まず話を聞いてみましょう。猿は不器用ですが、きっと大事なことを言おうとしているのです。
叡智
鳥が猿に対して大事なことは「真剣に向き合うこと」です。
飛んだり歌ったりして楽しかった時代はもはや遠い過去になりました。既に運命はあなたを「過去にいた美しい楽園」から遠い場所へ連れてきてしまったのです。
猿が重要になっている局面において、魂で語らずに誤魔化そうとすれば、それは即ち危機的な状況に繋がることでしょう。
鳥の中爻が無理に陽へ転じた場合、その八卦は「犬」となります。犬と猿が戦うことになった場合どうなるかは、推して知るべしでしょう。