
噬嗑は、通じる。監獄を用いると利がある。
一言で言うと
鳥にとって龍は「願いを何でもかなえてくれる万能の保護者」です。
全般
鳥=龍を示す六十四卦は「噬嗑(ぜいごう)」といい、何もかもを噛み砕く強力な口を意味します。むろん、これは鳥を飛ばしている龍の口で、鳥にとって都合の悪いものは何でも排除できてしまう龍の強力さについての話というわけです。
龍はごく静かで真面目な人が多いので「そんな恐ろしいこと、あの人がするかな……?」となるかもしれませんが、まあ聞いてください。こういう例はどうでしょう。
龍には、個人的な創作活動に勤しむ方がそこそこの割合で存在します。
その人が、自分の作った物語において一番大事にしたい、自由自在に飛んで最高の幸せを味わってほしい、という人物を世界の中に作ったとします。
その人は、恐らく万難排してその人物のために世界を調整しますね? 結果、脇役や悪役の処遇は相対的にキツい感じになっていくことでしょう。
龍の世界において、その大小はあまり関係ありません。あなたが鳥であるなら、きっとその世界を創り、守っている龍がいるというわけです。
その龍が、あなたのために仕方なく振るう裁断の力、それがこの関係性を示しているのです。
交友
鳥と龍は非常に強固な連携関係で結ばれています。鳥が飛ぶこと、それは龍にとって至福以外の何物でもなく、そこに龍が主体的に入っていかなくとも、その様子を眺めているだけで最高にハッピーな気分になれます。
むしろ、龍は自分の作った・守っている世界の秩序にわざわざ自分が入っていくようなことはしません。鳥籠を愛でる飼い主のように、鳥の美しさを籠の外から楽しむのが龍なりの幸せなのです。
恋愛
鳥と龍は、その特殊な関係上、一般的な恋愛には発展しにくいところがあります。
というのも、龍にとって鳥は「とにかく愛でていたい」という愛玩対象なので、わざわざ直接の関わりを持つためにアプローチする、ということを考えていないことが多いためです。
とはいえ、恋愛に発展した場合でも相性はかなり良く、同じように鳥の美しい姿を龍が守護するという状況になります。鳥としてはせっかくの機会なので精一杯この豊かな楽園を謳歌したいところですね。
仕事
鳥と龍の仕事での相性は抜群です。そもそもこの両者で何かを新しく生み出す必要すらなく、基本的にはそこにあるものを美しく集めて飾ることで最高の権威や象徴を創り出すことが出来ちゃいます。
これができるのは世界が豊かなおかげなので、やっぱり鳥としてはめいっぱい謳歌してしまうのが善かろうという感じです。仕事だろうが何だろうが、楽しんだもの勝ちというわけですね。
ところで、龍の顎でバキバキに咀嚼されているのは犬と兎です。
闘争
龍と鳥の間に闘争は発生しません。ちょっと鳥がわがままなくらいで龍は怒ったりしませんから、安心して世界を謳歌しましょう。
ただし、鳥が龍に本気で背いたときは別です。
実は龍は、鳥の本気の反目にかなり無力です。至高の存在であったはずの鳥が鳥籠を破って飛んでいき、姿を変えて龍の前に現れた時、それはまた異なる伝説の1ページとなるというわけです。
龍退治をするトーテムは何でしょうか?
そのうち分かるかもしれませんね。
叡智
鳥が龍に対して大事なことは「感謝すること」です。
世界を維持して鳥を飛ばすというのは、見た目以上に骨の折れる大変な仕事です。邪魔者や生贄の肉をバキバキ噛み砕くのもなかなか簡単な仕事ではありませんから、そういう厚意にあずかれることはひとまず有り難いことだと感謝しておくのが善いでしょう。
他人を犠牲にしてまで幸せになりたくない?
わがままな鳥ですねえ。
ならば、下爻を反転させて飛んでみたらどうでしょうか。
角が二本ほど生えるかもしれませんが、まあ、きっと上手くいくでしょう。